このまま君を連れていくよ

9ヶ月と22日ぶりにこんにちは。

 

先月末にサカナクションのライブを見てうおーーーって思ったことを書いた。

はずなんだけど投稿できてなかった…w

 

 

 

サカナクションのライブを見て、10年の月日の重みは凄まじいものであるとか、10年音楽シーンとやらで生き残り続けられるのには相応の理由があるのだなと再認識したりとかしたライブだった。

 

観てていくらかいいなと思うポイントがあって、その1つがエンジニアさん達と一緒に良いものを作っているっていうのを感じられるところ。

エンジニアさんにフォーカスするバンドってそんなに多くないっていうかむしろサカナクション以外にいるの?って思う。リスペクトを感じるし、この人達もチームサカナクションとしていいライブを一緒に作っているんだっていうその気持?気概?がとても良いと思った。

スタッフロールを茶番とかじゃなくて本気で流すバンドは初めて観た。ああやってゆっくり10年を振り返りながらライブの余韻に浸るのはさながら映画を観ているようだった。いろんなライブを観てきたけどほぼ初めての体験だった。なんとも心地よいものだった。

10年間自分たちのやりたいことと人を惹き付けることの妥協点*1を探りながら活動を続けるってのは簡単なことじゃあないし、スランプにも悩まされて、だけどクライアントはまってくれない、ファンの期待値はどんどん上がっていく、でも自分の言いたいことやりたいことがしっかり形にできない、そもそも思いつかないなんてことを10年も続けてるってのは並大抵のことじゃない。すごいよね。いろんなことを考えながらスタッフロールを観ていた。涙もほろり。

 

赤字覚悟で、だけどサラウンドでやったらきっともっと良い体験ができるっていうところも今回すげえなあと思った点。サカナクションレベルのバンドならメッセクラスでもフツーのステージ構成でフツーにライブすればフツーに黒出せると思うんですよね。それでもより良いものをお客さんにっていう気持ち一つ(他にもあるかもしれんが)でここまでやってくれるんだからすごい。わかんないけど、例えばメンバーなり会社なりが「いやそれは予算的に無理」っていいそうなもんだけどね。赤出してもいいって言ってくれたんかな、それとも説得しまくったのかな。どちらにせよ(2度目だけど)実現させたことがすごい。お金を出す側もかなり理解があるんだな〜と考えてみたり。

お陰様で私もかなりいい体験をすることができました。感謝しきり。あのレベルなら一番いい席が1万円ですって言われても不満はない。出したくなる。それくらいいいライブだった。よくあのチケ代で済んだな*2本当に。もうちょい高くしてもよかったと思うくらい。 今回は色々な事情があってその席を手にすることはできなかったんだけど、自分の財布と相談して一番高いTシャツを買いました。利益がなんぼあるかは私はわからないけども30円とかでもいいから黒寄りになってほしい。

 

そんな感じで、もしまたこういったライブがあるなら今度は一番いい席でみたいなーと思いました。本編に似たような発言をしていたけど、本当にサカナクションがいてよかったと思うし、何よりそのサカナクションが現役でライブしている時代に生きていて、ライブを観に行けてよかったと思う。私は幸せ者だ。

*1:と呼ぶとちょっとネガティブだけどまあ自己表現と商業のちょーどいい塩梅なポイント

*2:7400円